聖隷佐倉市民病院、国立病院機構千葉医療センターなどで臨床経験を積み、急性期から回復期、施設など、さまざまな場で摂食嚥下障害を抱える方々の支援に携わってきました。
摂食嚥下障害看護認定看護師として、院内では摂食嚥下サポートチームの立ち上げ、嚥下評価入院パスの導入、摂食嚥下サポートナースの育成、診療報酬システムの構築など、摂食嚥下ケアを組織として実践できる体制づくりにも取り組んできました。
また、嚥下スクリーニング検査やフィジカルアセスメントなど、ベッドサイドで行う摂食嚥下評価の精度向上にも力を入れてきました。これまで認定看護師として、延べ1,500名以上の患者様の摂食嚥下支援に携わっています。
急性期病院で多くの高齢患者様と関わる中で、退院後に誤嚥性肺炎を繰り返したり、生活の場が変わることで「もう口から食べることは難しい」と判断されてしまう方を目の当たりにし、病院の中だけではなく、もっと広いフィールドで摂食嚥下ケアに携わりたいと考えるようになりました。
そこで2021年、摂食嚥下分野に関わるコンサルタントナースとして独立。
現在は、医療機関、高齢者施設、訪問看護ステーションなどを対象に、摂食嚥下障害に関する知識や技術を身につけ、現場で実践できる看護師・介護職員を育てるための支援を行っています。
また、患者様・ご利用者様一人ひとりの「お口から食べたい」という思いを大切にし、その方にとって安全で、できるだけ美味しく、食べるよろこびを感じられるよう、現場に寄り添った支援を行っています。
これまでの臨床経験や認定看護師としての実践、看護協会や各種セミナーでの講義経験を生かし、専門的な知識を「現場で使える力」として、丁寧にお伝えしていきます。
代表紹介

私が「食べること」を大切にする理由
9歳の頃、父が脳卒中で倒れました。
幼い頃から、父と母が二人三脚で頑張る姿を見て育ち、「自分も両親を支えられる人になりたい」と看護師の道を志しました。
その父が晩年、病院のベッドで母が差し入れた大好きなどら焼きを、むせながらも、とても美味しそうに一口食べていた姿が、今の私の原点です。
たとえ一口でも、好きなものを口から食べる。
その姿を見たとき、食べることは単に栄養を摂るためだけのものではなく、その人らしく生きること、そして人としての尊厳やよろこびにつながるものなのだと強く感じました。
だからこそ私は、「もう食べられません」と簡単に結論づけるのではなく、
口から食べる可能性や、その方にとっての「食」とは何かを考え、その方が持っている力を丁寧に探し続けたいと思っています。
これまで培ってきた経験と専門性を生かし、医療・介護の現場で摂食嚥下ケアに携わる皆さまとともに、一人ひとりの「お口から食べたい」を支えてまいります。


